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「仁和寺の建物探訪と堂本印象の襖絵鑑賞会」を開催しました

1月21日(土)13時30分から、仁和寺において「仁和寺の建物探訪と堂本印象の襖絵鑑賞会」を開催しました(参加者23名)。
本企画は、1931年の宇多天皇一千年・弘法大師一千百年御忌の記念事業として、堂本印象によって描かれた襖絵が仁和寺の黒書院にあるご縁から、仁和寺と京都府立堂本印象美術館とのコラボレーション企画として実施しました。

第一部は、御殿(大内間)において、京都府文化財保護課在籍時に、仁和寺をはじめ数多くの寺社の保存・修復に携わって来られた八幡市立松花堂庭園・美術館の平井俊行館長から「京都の移築建物と仁和寺」というテーマでご講演いただきました。

         

講演の中で平井館長は「仁和寺は門跡寺院の筆頭として最高の格式を保っていたことから寛永20年頃に紫宸殿(現在の金堂)をはじめ京都御所から複数の建物が移築された。新築ではなく移築というかたちで建物を有効活用することは現代におけるSDGsにもつながっているといえる」と説明がありました。

第二部は、平井館長のご案内で、本坊表門(重要文化財)、御影堂(重要文化財)、金堂(国宝)、五重塔(重要文化財)を見学しました。金堂と五重塔は特別に内部も見学させていただきました。最後に、仁和寺学芸員の朝川美幸様のご案内で霊宝館にて阿弥陀三尊像(国宝)をはじめとする数多くの所蔵文化財とともに、当企画のために展示していただいた堂本印象の襖絵も鑑賞させていただきました。

    

    

  

    

参加者からは「実際に保存や修復作業に携わられた方しか知り得ない建物の内部のことなど、詳しく教えていただき、とても興味深かったです。また、貴重な文化財を調査研究されている学芸員の方の解説も貴重な内容でした」といった感想が寄せられました。