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「灯ろう絵付けと坐禅体験」が開催されました

7月30日に灯籠絵付けと坐禅体験が行われました。
当初、妙心寺の大方丈(おおほうじょう)で行われる予定でしたが、畳の張替えが行われていたため、この日は微妙殿(みみょうでん)でイベントが開催されました。

最初に智勝院の和尚さんからこのイベントについて説明がありました。子供たちは和尚さんの時にコミカルなお話を真剣にきいていました!

最初に坐禅体験が行われました。約13分間行われた坐禅体験。お坊さんが3人ほど警策(けいさく)と呼ばれる棒をもって回ります。合掌をしている人がいるとその前で立ち止まりお互いに礼をします。その後、背中を左右二回ずつ叩かれます。

      

痛そうなイメージがあるため、叩かれる子は少ないかなと予想していましたが、多くの子供たちが自分から積極的に合掌し、叩かれていました。

真っ暗にして背中を叩く音だけが響く空間はなんだか心地よく、取材をしている私たちもリラックスした気持ちになりました。

今回のイベントは子供用に開催されましたが、大人が参加できる坐禅会もあるそうです!お寺でリラックスしたい方はいかがでしょうか?

坐禅体験が終わったらいよいよ本番の灯籠絵付けです。

並べられた中から思い思いの絵を選んで真剣に、でも楽しく絵付けをしていました。
最初は手がすすまなかった人もいざはじめると集中して真剣に絵付けをしていました。

「ご先祖さまこれで気づいてくれるかな」「時間内に終わらないかも」「クレヨン貸して」「夏休みの宿題おわった?」などおしゃべりがとまらない人も。

「口じゃなくて手動かしてください〜」など言われながら皆さん丁寧に絵付けをしていました。

参加してくれたのは金閣小学校や御室小学校の人が多かったですが、なかには向日町から親子で参加してくれた人も!全体の7割ほどがはじめて参加してくれた人たちでした。

「朝早くに起きて電車で来たし、知らない子ばかりで疲れたけど楽しかった。」と最初は緊張気味でしたが最後には笑顔で鬼ごっこをする姿も見られました。

今回絵付けをしていただいた灯籠はお盆の期間に妙心寺の法堂周りで飾られ、この灯籠の明かりを目印にしてご先祖様が帰ってくるといわれています。夜にはライトアップも行われました。

       

灯籠絵付けが早く終わった子供たちは大方丈の雑巾がけを行いました。
暑い中での雑巾がけでしたが、子供たちは和尚さんと一緒に全力で雑巾がけを行っていました。

        

途中、和尚さんから「お寺での雑巾がけスタイル」を教えてもらいました。お寺の縁側や廊下を拭くときは写真のような姿勢で、腰を落とし左右に拭いていくのだそうです。これを聞いた子供たちは「学校の雑巾がけと全然違うやん!」と言いながら、楽しそうに実践していました。
 

大方丈は思ったよりも広く、子供たちは協力しながら廊下、縁側、扉、手すりに至るまで、隅から隅まで掃除していきました。終わるころには、雑巾を絞ったバケツの水は真っ黒に!

「みんなが掃除がんばってくれたから、仏さんも喜んではるわ~!」と和尚さん。

子供たちに感想を聞くと、「楽しかったけど、めっちゃ暑かった!」という声が多かった一方、「もっと掃除したかった!」という声も!

掃除を終えると、再び「微妙殿」に集まり、片付けをして、イベントは終了しました。

イベントを終えた子供たちからは、「楽しかったし、またやってみたい!」「自分たちが絵付けした灯籠を見に行きたい!」などの声が聞かれました。

皆さまの協力のおかげで、今回の「灯籠絵付けと坐禅体験」のイベントは大成功に終わりました。イベント主催の妙心寺の皆様、子供たちを見守り、手伝ってくださった保護者の皆様、地域の皆様、本当にありがとうございました。心より感謝申し上げます。