次に向かったのが「常照寺」であり、このお寺を語る上で欠かせない人物が、「吉野太夫」という人物です。
「吉野太夫」という称号は、京都で10代目まで続いた称号でありますが、常照寺との関係性があるのは、2代目の吉野太夫であり、多くの逸話を残したとされています。
この2代目吉野太夫は、才色兼備であり、歌舞伎や物語の題材になるほど、後世に名を残した人物であり、その一方で、法華経への信仰が篤く、常照寺に山門を寄進したとされています。
その寄進したとされている「吉野門」や、太夫のお墓、太夫の好んだ大丸窓を配した「遺芳庵茶席」など、太夫関連の建造物が多く存在します。
また、御本堂に入ることができ、住職の方のお話を聞くこともできました。
お忙しい中、貴重なお話をして頂き、ありがとうございました。
そして最後の目的地が、「源光庵」でした。
この場所の最も有名なスポットと言えば、「迷いの窓」と「悟りの窓」ではないでしょうか。
しかし、「迷いの窓」とは何か、「悟りの窓」とは何かということは、意外と知られていないのではないかと思います。
悟りの窓は、円型であり、「禅と円通」の心を表しているとされており、大宇宙を表現しています。
迷いの窓は、角型であり、「人間の生涯」を象徴しており、生老病死の四苦八苦を表現しています。
この2つの窓以外にも、源光庵には様々な魅力的な場所がありましたので、以下の写真をご覧ください。
これにて、第15回歴史回廊らくたび散歩は無事終了しました。
約3.8 kmの道のりではありましたが、参加者の皆さま、お疲れ様でした。
そして、今回も講師をしていただきました山村様、本当にありがとうございました。