2024年度最初の歴史回廊らくたび散歩は「御室周辺と衣笠界隈を訪ねて」というテーマで、立命館大学衣笠キャンパス周辺の寺社を散策しました。今回も京都歴史回廊協議会の幹事で株式会社らくたび代表取締役・山村純也さんにご案内いただき、終日、好天の下で33名の参加者は大いに堪能されました。
先ずは集合場所の嵐電・御室仁和寺駅を北上し目の前にそびえる仁和寺・二王門へ向かいます。仁和寺では国宝の金堂、重要文化財の御影堂、五重塔をはじめ水掛不動尊や九所明神などを巡り、広い境内を散策しました。
続いて仁和寺東門すぐ前にある、「きゅうり封じ」で知られる蓮華寺に向かいます。蓮華寺では、2mを超える大きな「五智不動尊」が迎えてくれ、長年の風雨にさらされた石仏の筆舌に尽くしがたい表情を目の当たりにして、皆一様に歴史を感じていました。
続く轉法輪寺では、約7.5mと京都で一番大きな仏さま“御室大仏”の大きさに圧倒されました。そして本堂で饒舌なご住職のありがたく、楽しいご法話を聞くことができ、巨大木魚を打たせていただくなど、大変貴重な機会となりました。
轉法輪寺を後に東方へ移動し、足利家の菩提寺・等持院へ。方丈(本堂)に座って、山村さんの解説をじっくりと聞いた後、霊光殿にある室町幕府歴代将軍の木像や夢窓疎石の作と伝えられる美しい庭園、尊氏の墓所などを各自それぞれでゆっくり巡りました。
最後に等持院のすぐそば、「持ち上げることができると願いが叶う」力石が境内にある、等持院の鎮守社でもあった六請神社で締めくくりとなりました。山村さん、今般も素敵な一日を、本当にありがとうございました。
【 お知らせ 】
12月14日(土)に京都歴史回廊協議会創設20周年企画として山村さんの記念講演会『紫式部と清少納言が残した京都の観光遺産』を開催いたします(於;立命館大学衣笠キャンパス、参加費無料)。改めて詳細を本HPに掲載しますので、多くの方のご参加をお待ちしております!