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第19回歴史回廊らくたび散歩「日本最大級の涅槃図を鑑賞~東福寺から御寺泉涌寺へ~」を開催しました!

2024年度の最後を締めくくる歴史回廊らくたび散歩は、東山区の東福寺・泉涌寺界隈のお寺を散策しました。今回もご案内役を務めてくださったのは京都歴史回廊協議会の幹事で株式会社らくたび・山村純也代表取締役です。時おり雨が降るあいにくの天候でしたが、山村様から貴重な解説をお伺いすることができ、26名の参加者は皆さんご満足された様子した。

3月15日(土)13時、集合場所である京阪電鉄「東福寺駅」を出発し、本町通を南下し、先ずは東福寺に向かいました。最も近い「北門」の手前には、見事に咲き誇った桜が・・・と思いきや、山村様から「これはアーモンドの木です!」と紹介され一同びっくり(笑)

  

北門をくぐって、いよいよ境内へ。月下門~臥雲橋~日下門を進みながら(紅葉であまりにも有名な東福寺ですが、この時期でも十分に美しい)左手に広がる景色を眺め、皆さん堪能されました。

  

続いて、「東司」(いわゆる「便所」)を案内いただき、「昔の禅僧は用便も修行の一環であった」と知り、再度びっくり。続いて、応仁の乱の兵火を免れた日本最古である国宝の三門、そしていよいよ本堂です。本堂前で事前に山村様の解説を聞いたうえで堂本印象が描いた天井の蒼龍図、小さく猫が描かれた珍しい涅槃図など時間をとって鑑賞しました。

  

  

次は東福寺の塔頭・勝林寺です。座禅体験などもできるお寺だそうですが、小雨降る中、特に花手水が美しく、皆さん数多くシャッターを切っておられました。勝林寺を出発し、地元の方しか知らないような細い「裏道」を通って(笑)、悲田院へ。境内から市内が一望できるスポットも教えていただきました。

  

  

続いて、皇室との関連が大変深く『御寺』とも呼ばれている泉涌寺に向かいます。仏画・経典・古文書など貴重な資料が数多く収蔵されている心照殿に始まり、仏殿では天井に描かれた狩野探幽の雲龍図、そしてこの時期にのみ展示される日本最大級の大きさの涅槃図を鑑賞することができ、大変貴重な機会となりました。

  

この頃には雨も止み、空海が掘り当てたといわれる井戸が残る来迎院、身代わりの釈迦如来を本尊とする戒光寺、そして源頼朝に仕えた弓の名手・那須与一ゆかりの寺として知られる即成院にて解散となりました。

  

山村様、2024年度も本当にありがとうございました。

2025年度は、10/5(日)と3/1(日)に開催する予定です。ご期待ください!