11月12日(土)、第20回歴史回廊を極める「北垣国道日記『塵海』を追うー嵯峨嵐山編ー」を開催しました(参加者16名)。
第一部の講演会に先立ち、参加者は会場となりました大本山大覚寺を参拝したり、嵯峨菊を鑑賞したりしました。13時からの講演会には、前回に引き続き同志社大学文学部文化史学科教授の小林丈広先生を講師にお招きし、「嵯峨で角倉家の近代を考える」というテーマでご講演いただきました。本企画を担当する京都歴史回廊塾メンバーが北垣国道・第3代京都府知事(以下、北垣知事)の足跡を追う中で、北垣知事が嵯峨角倉家の邸宅(現「花のいえ」)を購入され、一時期住まわれていたことが判明しました。どのような経緯で当該邸宅の購入に至ったのか、豪商角倉了以の子孫である角倉家の人々の江戸時代、明治維新以降の生活はどのような変遷を辿っていったのか、そして北垣知事との関係性について、様々な資料を提示しながらご説明いただきました。
第二部の歴史ウォークは、京都歴史回廊塾メンバーのガイドにより嵯峨嵐山地域における北垣知事所縁の地を訪ねて歩きました(菖蒲谷池碑*説明のみ、宝筐院、祇王寺、滝口寺、亀山公園)。色づき始めた紅葉も相俟って、季節の移ろいを楽しみながら、歴史を学ぶ機会となりました。
*企画を担当された京都歴史回廊塾では、現在メンバーを募集しています。歴史に興味にある方は是非一度当会事務局までお問い合わせください(TEL.075-466-3776 E-Mail:info@kyotokairou.org)