早春の爽やかな陽気に恵まれた3月1日(日)、2025年度最後の歴史回廊らくたび散歩は、大河ドラマ「豊臣兄弟!」でも話題の豊臣秀吉をテーマに、東山・方広寺界隈を散策しました。今回も、京都歴史回廊協議会の幹事で株式会社らくたび代表取締役・山村純也さんにご案内いただき、38名の参加者のみなさまと秀吉の時代を象徴する寺院や史跡を訪ねました。
京阪電鉄「七条駅」を出発し、俵屋宗達の杉戸絵・襖絵や血天井で知られる養源院を通り、三十三間堂の東隣にある後白河法皇ゆかりの法住寺へ向かいました。ちょうど境内の梅が見頃を迎えており、中でも一本の木から紅白の花が咲く珍しい梅が参加者の目を引いていました。
続いて三十三間堂南大門へ。蓮華王院の境内南端に位置する南大門と築地塀は、豊臣秀吉が寄進したことから「太閤塀」と呼ばれているそうです。南大門の前を通る塩小路通りには、かつて大仏があった方広寺の境内であった名残から、「大仏変電所」や「KSパーク大仏(駐車場)」といった名称が残っており、参加者の間から笑いが起きていました。
その後は智積院へ。入口から真っすぐ進んでいくと、青空に映えた立派な金堂が見えてきました。それから、金堂の右側にある明王殿へ。智積院から妙法院へ抜ける”女坂”と言われる坂道へ向かう途中、境内からは七条通がまっすぐ伸びる景色を見ることができました。
続いて妙法院へ。桃山時代に建築された国宝・大庫裏は現在修繕中で、普段は見られない珍しい光景を見学することができました。
秀吉が奈良の大仏をしのぐ規模で建立した巨大な大仏殿があったとされる大仏殿跡を通り、いよいよ秀吉が創建した方広寺へ。
現在は石垣と梵鐘が残り、特に梵鐘は日本三大釣鐘のひとつ。京の冬の旅で特別公開され、内部を間近で見学し、大変貴重な機会となりました。
いよいよらくたび散歩も終盤に向かいます。豊臣秀吉を祀り、京都では「ホウコクさん」と親しまれている豊国神社へ。
現在の社殿は、かつて大仏殿があった地に明治期に再建されたものだそうです。
最後は、秀吉の朝鮮出兵に伴って持ち帰られた将兵の耳や鼻を葬った供養塔「耳塚」へ。
周囲を囲む石柱には、明治期に整備が行われた際に寄進した歌舞伎役者らの名が刻まれていました。
川端通・甘春堂前にて解散となりました。道中にも、古くからあるお店や建物にまつわる小さな歴史がたくさん隠れており、そんな裏話を聞きながら歩けるのが、らくたび散歩の魅力のひとつでもあります。
山村様、2025年度もほんとうにありがとうございました。
2026年度も、年2回での開催を予定していますので、多くの方のご参加をお待ちしています。
※開催日・コースなどは決まり次第お知らせします。