京都歴史回廊協議会

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2025年度「お火焚き祭り」が開催されました!

~西園寺記念館から波切不動寺へ~
11月23日(日)、京都市北区の波切不動寺にて、2025年度の学生対象企画「お火焚き祭り」が開催され、立命館大学の学生18名が参加しました。
正午過ぎ、西園寺記念館に集合し、京都歴史回廊協議会事務局よりお火焚き祭りの由来や供物に込められた意味などの説明を受け、皆で歩いて波切不動寺に向かいました。肌寒くなってきた時期ではありましたが、参加者の学生からは「どんな体験になるのだろう」と期待と緊張の入り交じった様子が見られました。

~護摩木への記入と境内散策~
到着後、まず参加者はお願いごとや氏名を護摩木に丁寧に書き込みました。その後、儀式が始まるまでの間、ご本堂に入らせていただき、ご本尊の不動明王像や、家紋が並ぶ格天井などを間近で見ることができました。本堂のすぐ横では、自然の滝があり、滝行がなんと今も行われているそうです!

 

~儀式の開始~
やがて山伏の格好をした行者さんが法螺貝の音ともに登場され、柴灯護摩(さいとうごま)が厳かに始まりました。四方に矢を放って結界を張り、宝剣で邪気を祓う作法に、学生らは集中して見入っていました。

ついに点火されると、徐々に炎が立ち上り、護摩焚きが始まりました。参加者は順に護摩木を投げ入れ、願いを込めて手を合わせました。境内に立ちこめる煙や炎の迫力に、初めて参加した学生からは「神秘的だった」という声も聞かれました。

 

炎が落ち着くと、住職の方から火渡りや山伏の衣装についてのご説明がありました。袈裟や脚絆など、それぞれの道具には修行や安全のための意味が込められていることを知り、学生たちは熱心に耳をかたむけていました。

~火渡り~
次はいよいよ火渡りです!行者さんがまず最初に渡り、その後学生も挑戦しました。実際に裸足で火渡りをした参加者からは、「緊張したが、渡りきった後は達成感があった」と感想がありました。

 

~お下がり~
最後に、お下がりとして供物のお火焚き饅頭、みかん、おこしを頂き、今年のお火焚き祭りは終了しました。

伝統的な儀式に間近で触れた経験は、この冬を元気に過ごすお守りになったのではないでしょうか。

記事作成・写真提供:立命館大学・文学部・2回生
堀越 瑶菜