7月16日(土)立命館大学衣笠キャンパス学而館4階402教室において、子ども対象事業「京せんす作りに挑戦」を開催しました(参加した子どもたちの数は午前の部:26名、午後の部:16名)。
初めに清水則雄当会副会長から、京せんす作りを指導してくださる職人の方々の紹介があり、その後子どもたちは職人の方々による京せんす作りの実際の工程を見学しました。そして大まかな工程をイメージした後、作業に入りました。時折、職人の方々のサポートもいただきながら、全員が完成させることができました。
糊付けをした部分が乾燥するのを待っている時間を利用して、清水副会長から「扇は元々木簡として使用されていました。それは紙がまだまだ貴重品であった時代、木であれば豊富にあったからです」「檜扇が最初に作られて、その後竹と紙で作るようになり、朝廷で使用される色鮮やかなものや、能、落語、茶道等、用途によって様々な物が作られていきました」「京せんすは涼をとるために扇ぐためのものというよりも、むしろ礼儀作法として身につけておくべきものとして使用されてきました」と「京せんす」の歴史について展示品を手にしながら詳しく教えていただきました。
最後に、お世話になった職人の方々へ御礼を述べ、解散となりました。
なお、子どもたちは、解散後も、展示された様々な「京せんす」を鑑賞したり、鮮やかな模様が施された檜扇を手に記念撮影したりしていました。